ウッフィーとツイッターノミクス


最近Twitter界隈では知らない人はいないというくらい、あちこちに現れる津田大介(@tsuda)さん。

その彼の一押し(?)ということで「ツイッターノミクス」という本を読みました。

基本的にはTwitter先進国アメリカの成功事例などを紹介するものなのですが、
その中で特に面白いのが「ウッフィー」という概念の提唱です。

ウッフィーとは、インターネット上でお金以上に価値のある、信頼や評価をあらわしたもので、人に喜ばれることをしたり・人を助けたり・人に尊敬されることをすれば増える。逆のことをすれば減る。というものです。

仏教でいう「得」みたいに、わりと昔から当たり前の話ではあるのですが、Twitterなどの流行で、個人と個人がどこでも繋がることが出来るというネットの特性が増してきたことで「いいことをすればそのぶん帰ってくるよ」というの半ば数値としてわかるようになるかもしれませんね。

例えば、人に道を聞かれました。親切丁寧に道を教えました。お互いにとても気持ちいいことではありますが、そこまでです。
ところがネット上では、親切丁寧に道を教えてくれた人として、評価が残りやすいんじゃないでしょうか。(Twitterでいえばフォロワが増える、など)

昔の村社会であれば「ああ、あの人はいい人だよ」なんて噂がすぐ浸透したものだとおもいます。
(逆に、悪いことをすれば村八分など地域の制裁があったりもしたとおもいますが)
そういう意味では、現代社会で薄れてしまった昔ながらの人と人のつながりを取り戻すチャンスなのかもしれません。

(4/15追記)
4/12に作者のタラ・ハントさんが来日され、津田さんとトークイベントが行われました。
Ustreamで公開されています。
http://www.ustream.tv/recorded/6132521
この中で話題になっていたのですが
「ウッフィーはシステムの穴を突けば捏造して多く見せたりできてしまうのではないか」という質問があり、それにたいしてタラ・ハントさんは「ウッフィーは誰が相手かによって価値が変わるもの。ある人のウッフィーはAさんとBさんで価値が違う。だから一つの尺度で偽造はできない」と答えています。
つまり、Twitterのフォロワー数やBLOGのアクセス数など、それそのものをそのまま評価として数式化してはいけないということで、「この人はフォロワが多いから信用できる」とか、「このBLOGは有名だからすごい」とかそういう風に捕らえるのは間違えです。
しかし、ブランド思考の強い日本人だから・・・なかなかむずかしい部分もありそうですね。

ツイッターノミクス TwitterNomics
タラ・ハント 津田 大介(解説)
文藝春秋
売り上げランキング: 333
おすすめ度の平均: 4.0

5 普遍的な価値(ウッフィー)
3 読んでおいても損はない

  1. No comments yet.
(will not be published)